
「リーダーをお願いしたい」と言われたとき、正直不安でした。
職場に女性のリーダーは少ないし、頼れる先輩も見当たらない。
私でいいのかな…
ここから一歩踏み出すための考え方や行動を教えて欲しいです…
女性リーダーが少ない理由と、あなた自身が“背中を見せる人”になるまでを、リーダー経験10年以上の私が本音ベースで語ります。
この記事を読めば、女性リーダーが少ない理由や不安の正体をひも解きながら、“自信がなくても自分らしくリーダーとして歩み出せる”ヒントと希望が見つかります。



「今、不安でいっぱいだけど、なんとかしたい」――そう思っているあなたに、そっと寄り添える記事になれば嬉しいです。
なぜ、女性リーダーは少ないのか?現実と数字が語る“構造的な壁”


「リーダーに選ばれたけど、私に務まるのかな?」と不安を感じたことはありませんか?
そう感じる背景には、職場で“女性のリーダー像”が少ない現実があります。
ここでは女性がリーダーになりにくい社会的な構造や、無意識の偏見が存在する背景を3つ紹介します。



自分のペースで「リーダー像」を育てていきましょう〜
背景①:女性リーダーの比率は、いまだに低水準
日本の女性管理職の割合は、非常に少ない状態です。
日本の企業における女性管理職の割合は、低水準にとどまっています。
厚生労働省が公表した「令和5年度 雇用均等基本調査」によると、女性の管理職比率は以下の通りです。
- 部長相当職:7.9%
- 課長相当職:12.0%
- 係長相当職:19.5%
このデータからも明らかなように、役職が上がるほど女性の割合は少ないです。
多くの職場で“上にいる女性”の姿を見ることは、珍しいのが現状です。



「女性リーダーが少ない」と感じるのは気のせいではなく、実際にそういった構造が根強く残っている社会的背景があるのです。
出典:厚生労働省「令和5年度 雇用均等基本調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/71-r05.html
背景②:見えない“ガラスの天井”が、女性の前に立ちはだかる
女性が昇進しづらい背景には、「家庭と両立できるのか」や「感情的になりやすい」といった無意識の偏見が影響しています。
こうした“見えない壁”=ガラスの天井が、女性のキャリアを止めてしまうことも少なくありません。
実際に、多くの女性が昇進の打診を受けても、「自分には荷が重いかも」「家族に迷惑をかけたくない」と感じて辞退してしまうケースもあります。





能力とは関係なく、女性の昇進には“見えない壁”が立ちはだかっています。
背景③:ロールモデルの不在が「私には無理かも」と思わせる
身近に女性リーダーがいないと、「自分には向いてない」と思い込みやすくなります。
自分に近い存在で活躍する人がいないと、「リーダー=特別な人」と感じやすいからです。



中小企業では女性リーダーの数が少なく、30〜40代の働き盛りの女性でも「モデルになる人がいない」「相談できる先輩がいない」という孤立感を抱きやすいです。
「リーダーに選ばれたのに、不安しかない」──よくある女性たちの葛藤


リーダーに任命されたことは、嬉しい反面、不安やプレッシャーが一気に押し寄せてきます。
「なぜ私が?」「失敗したらどうしよう」と感じるのは、決してあなただけではありません。
ここでは、女性リーダーが感じる“見えない心の壁”を3つ紹介します。



不安の中でも一歩を踏み出してみましょう〜!
心の壁①:「私で大丈夫?」という自信のなさは、多くの人が抱えている
リーダーに抜擢された女性の多くが、「責任が重い」「前例が少ない」など精神的ハードルが高く、自信のなさを感じやすい
リーダー経験がない女性の中には「自分にできる気がしない」「周囲の目が怖い」と感じる人が多いはず。



私も任命された時、素直に喜べなかったです。


心の壁②:「失敗したらどうしよう」というプレッシャーが重くのしかかる
リーダーに選ばれたとたん、責任へのプレッシャーが一気に増す
結果を出すことが求められ、部下をまとめる立場に立たされることで、“失敗=自分の責任”と感じてしまうからです。



初めてのリーダー経験では、経験や知識よりも「うまくやらなきゃ」という完璧主義にとらわれ、自分を追い込んでしまいました。
心の壁③:家庭との両立に対する不安がつきまとう
「家庭と仕事、両方きちんとこなせるのか」が、女性リーダーにとって大きな不安要素
既婚女性にとっては、家事・育児とのバランスをどう取るかが現実的な課題になるためです。
実際に「会議が延びると保育園のお迎えに間に合わない」「夫の理解が得られない」といった悩みを抱える声も多く、これが昇進やリーダー業務へのブレーキになっているケースもあります。



家族の協力なしではできなかったと痛感します。
誰かの背中を追っていた私が、背中を見せる側になったきっかけ


「私には無理かもしれない」──そんな不安の中でリーダーとしての一歩を踏み出した私も、かつては誰かの背中を必死に追いかける側でした。
でも、ある出会いや経験を通じて、少しずつ“自分らしいリーダー像”を見つけられました。
ここでは、私自身のリアルな体験をもとに、小さな転機と気づきを3つご紹介します。



最初は頼ってばかりでも、やがて誰かに頼られる日が必ずやってきます。
気づき①:「自信がない」は、リーダー失格じゃなかった
不安や自信のなさは、リーダーにふさわしくない証拠ではない
むしろ、その気持ちがあるからこそ、周囲に寄り添える、歩み寄れるリーダーになれるはずです。



私自身、「自信をもって指示を出せない」「うまくまとめられない」と感じていたし、自分が弱さを知っていました。
でも、だからこそ、部下の小さな悩みに気づけたり、すすんで声をかけられたのです。
気づき②:「こうなりたい」と思える人との出会いが支えになった


「こんなふうになりたい」と思える女性リーダーと出会えた
その人も、かつては不安だらけで悩んでいたと知ったとき、「完璧じゃなくてもいいんだ」と、肩の力がふっと抜けたのを覚えています。



すがるように誰かの背中を追いながらでも、少しずつ前に進んでいけば、「道はきっとひらけていく」と思えるようになりました。
気づき③:「あなたがいたから頑張れた」と言われた日が転機だった
「あなたのおかげで頑張れた」と言われたその瞬間、何かが変わった
自分にとっては当たり前のような一言や行動が、誰かの支えになっていたと気づいたからです。
後輩に「先輩がいつも励ましてくれたから、私も頑張れた」と言われたとき、自分が無意識に背中を見せていたことに気づきました。



それが“私にもできるかもしれない”という自信に変わる瞬間でした。
女性リーダーが知っておきたい「気持ちの持ち方」と「具体的な一歩」


リーダーになったからといって、すべてを完璧にこなす必要はありません。
大切なのは、“自分らしくリーダーでいること”です。
ここでは、不安やプレッシャーを感じながらも前に進むための「気持ちの持ち方」と「具体的な行動」を3つご紹介します。



リーダーは“強い人”ではなく、“優しさを持って前に進む人”
大切なのは、自信よりも想いを持って進むことです。
前進①:リーダーは「強く」なくても、「しなやか」でいい
リーダーに必要なのは“強さ”よりも“しなやかさ”
周囲に配慮し、柔軟に対応できることは、女性リーダーならではの大きな強みだからです。
実際に、部下との関係づくりやチームマネジメントでは、共感力や聞く力が大きな成果を生み出します。



私も、困った時に「助けて」と言えたことが、逆にチームの信頼につながりました。
前進②:「1人で抱えない」ことをルールにする
リーダーこそ、周囲に頼ることが大切
すべてを1人で解決しようとすると、燃え尽きてしまい、結果的にチームにも悪影響を及ぼす原因に。



私も、最初は「リーダーなんだから自分でなんとかしないと」と抱え込んでいました。
でも、周囲に意見を求めたり、サポートを受け入れることで、むしろ部下との距離が縮まり、信頼関係が強くなったのです。
部下も頼られることが嬉しかったみたいです。
前進③:「できていること」に目を向け、自分をねぎらう
リーダーになった今こそ、自分を認める視点が必要
自分を責めすぎると、気力や自信をすり減らしてしまいます。



「まだまだダメだ」と思う気持ちはたくさんありましたが、「あの時はうまくできた」「今日は話を聞けた」と、小さな成功をちゃんと記録し、自分に優しくすることで、リーダーとして成長していけました。
【FAQ】よくある質問とその回答


ここでは、女性リーダーとして不安を感じやすい方に向けて、よくある質問とその回答をご紹介します。
- 女性リーダーになると、どんな変化が起こりますか?
-
リーダーになった瞬間からすぐに変わるわけではありませんが、自分の言動がチームに与える影響を意識するようになります。また、責任の重さと同時に、やりがいも強く感じるようになります。
- リーダー経験がないのに、どうして私が選ばれたのでしょうか?
-
上司は「完璧な人」よりも「信頼されている人」をリーダーに選ぶことがあります。日頃の誠実な姿勢や周囲への気配りが評価されている証拠かもしれません。不安があるのは当然です。
- 他の女性リーダーと比べてしまって落ち込みます。どうしたらいいですか?
-
誰かと比べてしまう気持ちは自然なものです。でも、それぞれのリーダーには異なる背景と強みがあります。比べるよりも「自分らしさ」を見つけることに意識を向けると、気持ちが少し楽になります。
- 周囲に女性リーダーがいない環境で、孤独を感じたときはどうすれば?
-
職場にいない場合は、SNSやオンラインコミュニティで女性リーダーの声に触れるのも一つの方法です。「自分だけじゃない」と感じられることが、心の支えになることもあります。
- 家庭と仕事の両立に限界を感じたとき、どう乗り越えれば?
-
すべてを完璧にこなそうとせず、優先順位を見直すことが大切です。また、家族や職場に自分の状況をきちんと伝えることで、サポートを受けやすくなります。まずは“頼る勇気”を持ってみてください。
- どこまで頑張れば“いいリーダー”になれるのでしょうか?
-
「いいリーダー」に正解はありません。周囲に信頼され、少しずつでも前進できているなら、それで十分です。誰かの期待に応えようとするより、自分の納得できる姿を目指すことが大切です。
- 男性中心の職場で、どう立ち回ればいいですか?
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無理に“男性のように振る舞う”必要はありません。あなたの強みや感性を活かし、相手を尊重しながら自分の意見を伝える姿勢が、結果的に信頼を生みます。自然体でいることが一番の武器です。
- チームの中で年上の部下に気を遣ってしまいます。
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年上の部下に対して遠慮する必要はありませんが、リスペクトは大切です。「一緒にいいチームを作りたい」という気持ちを伝えながら、対話を重ねることで自然と信頼関係が築かれていきます。
- リーダーとして成長したい時、どんな学び方がありますか?
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書籍やセミナーも良いですが、日々の振り返りや同じ立場の人との対話が大きな学びになります。失敗を怖がらずに、気づきを次に活かす姿勢こそが、最も実践的な“学び”です。
5. まとめ|“誰かの背中”になる日は、案外もうすぐかもしれない


この記事の大事なポイントをまとめます。
- 女性リーダーが少ないのは、個人の問題ではなく社会構造によるものだと知ること
- リーダーに選ばれた女性の多くが不安を抱えており、その感情は決して特別ではないと理解すること
- 自信がなくても、誰かの背中を追いながら少しずつリーダーとして成長できること
- リーダーに必要なのは完璧さではなく、“しなやかさ”や“自分をいたわる視点”であること
- あなたの存在そのものが、次の誰かの勇気になり得ること



「自分には無理かも…」という感情は、多くのリーダーが最初に通る道です。
完璧でなくても、失敗しても、自分らしくチャレンジする姿は誰かの希望になります。
大切なのは、不安を否定せず、受け入れて進むこと!
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