
リーダーになってみて「リーダーらしさ」とか「女性らしさ」とか、いろんな期待に応えなければならず、正直…苦しいです。
もっと自信を持ちたいけど、周りからの批判なども気になり自分らしさを出せずにいます。
自分らしいリーダーシップとは何かを教えて欲しいです。
女性リーダーが直面する課題から、実践的な解決策や自分らしさを活かしたリーダーシップの取り方を、リーダー経験10年以上の私が本音ベースで語ります。
この記事を読めば、自分の強みを活かしたリーダーシップの取り方がわかります。



自分らしいリーダーシップを発揮することは、自身の幸福感とチームの成果を最大化する鍵となりますよ。
1. 女性リーダーが「自分らしさ」を出せない理由と本当の課題


日本の企業では女性リーダーが少なく、多くの方が「自分らしさ」を見失いがちです。
しかし、リーダーとして成功するカギは、他人の真似ではなく、あなた自身の強みを活かすことにあります。
ここでは、なぜ自分らしさを出せないのか、その本当の理由と解決策を探っていきましょう。
なぜ女性リーダーは「批判」を恐れがちなのか?最新調査が明かす実態
女性リーダーは評価や批判に敏感になりがちであることが、複数の調査で明らかにされています。
この理由は、女性リーダーが少ない環境では「目立つ存在」として常に注目されやすいためです。
内閣府男女共同参画局の調査によれば、日本の管理職に占める女性の割合は13.2%(2020年)と、国際的に見ても非常に低い状況です。
少数派である女性リーダーは、自然と注目を集めやすい環境に置かれています。
出典:内閣府男女共同参画局「男女共同参画白書」
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.html





強いリーダーとして振る舞いながらも、同時に女性として優しく柔らかくなどの要求が多く、辛かったです…
「女性だから」と「リーダーだから」の板挟みで起きる自信喪失の正体
「女性らしく振る舞うべき」という期待と「強いリーダーであるべき」との間で板挟みになると、自分はどちらの役割も十分に果たせていないと感じて自信を失ってしまう
これはハーバードビジネススクールの研究でも確認されている現象です。
出典:Harvard Business Review「Women Rising: The Unseen Barriers」
※この論文は2013年9月号に掲載された、Robin J. Ely、Deborah Kolb、Herminia Ibarraによる女性リーダーシップに関する重要な研究です。
「第二世代のジェンダーバイアス」や女性リーダーが直面する見えない障壁について詳細に分析しています。
【例えば】
会議の場で意見を強く主張すると「強引だ」と思われる一方、控えめに提案すると「頼りない」と評価される。
このような矛盾した期待に応えようとするうちに、「自分はどう振る舞うべきなのか」という混乱が生じます。



この状態が続くと、自分の判断に自信が持てなくなり、必要以上に考え込んでしまう悪循環に陥りました。
女性リーダーに対する5つの偏見


女性リーダーが直面する偏見を5つ紹介します
偏見1. 能力の過小評価
同じ成果を出しても、女性の場合は「運が良かった」「周囲のサポートがあった」と評価される傾向がある
男性が成功すると『彼の能力や努力のおかげ』と個人の実力として認められることが多いです。
しかし、女性が同じように成功しても『たまたま環境に恵まれた』『周りの人が助けてくれたから』など、外部要因のおかげだと解釈されがちです。


2. 感情表現への厳しい評判
女性リーダーが怒りを表すと『ヒステリック』『コントロールできていない』と批判されがち
男性リーダーなら『熱意がある』『強い信念を持っている』とポジティブに評価されることが多い





つまり、全く同じ行動でも、性別によって周囲の受け止め方が真逆になってしまうという不公平な現象がある
3. 決断力と協調性の両立要求
女性リーダーの場合、『迅速かつ的確な判断ができる』という能力だけなく、『人の意見もしっかり聞いて、チームの調和も保てる』という協調性までセットで求められがち
しかし、男性リーダーなら『決断力があればOK』というシンプルな基準で認められることが多いです。



つまり、男性より多くのハードルを一度に越えなければならないという不公平な状況が存在しています。
4. 外見や私生活への過度な注目
女性リーダーは、仕事の成果とは関係ないはずの『服装は適切か』『髪型や化粧は?』『結婚や子育ての状況は?』といった個人的な事柄についても頻繁に言及されがち
しかし、男性リーダーの場合、その発言内容や業績が評価の中心となります。



これは女性リーダーの能力や実績を正当に評価する妨げになっています。


5. 権威の認知度の低さ
同じ役職、同じ責任を持っていても、女性リーダーの言葉は『軽く』受け止められることが多い
【例えば】
女性上司が出した指示は何度も確認されたり、他の(特に男性の)意見で覆されやすかったりします。
また、同じ提案でも、女性が言うと議論されるのに、男性が言うとすぐに採用されるという現象もよく見られます。



この『無意識の権威格差』によって、より強く、より明確に主張しなければならず、それがさらに『強引だ』という批判を招くという悪循環に陥りがちです。
自分らしさを失うと起こる3つのデメリット:チーム全体への影響


自分らしさを抑えて「理想のリーダー像」を演じ続けることは、あなた自身だけでなく、チーム全体にも悪影響を及ぼします。
ここでは自分らしさを失う3つのデメリットを紹介しましょう。
デメリット1. メンタルエネルギーの消耗
「本当の自分」と「演じている自分」のギャップを維持するには膨大なエネルギーを消費します。
会議では『強すぎず、弱すぎず、感情的すぎず、冷たすぎず』という絶妙なバランスを保ちながら発言し、服装や態度にも気を配り、常に自分の言動が『女性だから』と特別な目で見られていないか気にする必要があります。
常に自分を演じ続けることは、脳にとって大きな負担です。



私は常に胃の不調があり、何度か辞めたいと逃げ出したい気持ちが襲ってきました。
デメリット2. チームとの信頼関係の希薄化
演技を続けていると、部下はあなたの「本音」と「建前」の差を敏感に感じ、不信感を抱くようになります。
人は驚くほど相手の『本当の気持ち』を感じ取る能力を持っています。
あなたが自分らしくない振る舞いを続けていると、チームメンバーは『何か違和感がある』『本当のことを言ってくれていない』と感じ始めます。
【例えば】
本当は強く反対したい案件に対し、曖昧な態度を取ると、部下は『上司の本音が見えない』と混乱します。
また、本来なら怒るべき状況で冷静を装うと、『問題を軽視している』という誤解が生じたり…
自分の本音と違う言動を続けると、チームは『この人には本当のことを話せない』『言っていることが信用できない』と感じ、コミュニケーションが表面的になります。


結果として、重要な情報が共有されなくなり、チームの一体感や業績にも悪影響を及ぼします。



信頼関係の構築には、リーダーの一貫性と誠実さが不可欠でした。
デメリット3. 多様性の恩恵を失う
女性リーダーが『男性っぽく振る舞わなきゃ』と考えて、自分らしさを抑え込むことは大きな損失です。
組織に必要なのは『みんな同じ考え方のリーダー』ではなく、『多様な視点を持つリーダー』です。
【例えば】
・従来の方法では気づかなかった
・顧客ニーズの発見
・チーム内の微妙な人間関係への配慮
・異なる価値観を持つ人々をつなぐコミュニケーション方法
など、女性リーダーならではの視点や強みが活かされることで、組織全体に新しい風が吹き込まれます。
マッキンゼーの調査によれば、女性を含む多様なリーダーシップチームを持つ企業は、実際に25%も高い収益性を示しています。
これは単なる「多様性のアピール」ではなく、ビジネス成果に直結する重要な事実です。
参考:マッキンゼーの公式サイト



「自分らしさ」を失って従来型のリーダー像に合わせようとすることは、自身の成長を妨げるだけでなく、組織にとっても大きな機会損失となるのです。
チーム内の人間関係を円滑にする女性リーダーの振る舞い方テクニック4選


初めてリーダーを務める場合、「厳しすぎるか」「優しすぎるか」のバランスに悩むことでしょう。
そこで、ここでは、「自分らしさ」を活かしながら効果的にチームをまとめるテクニック3つを紹介します。
テクニック1:会議やミーティングでの立ち振る舞い
会議の場で発言力を高めるには、「事前準備」「伝え方の工夫」「適切なフォローアップ」の3つが鍵となる。
①:会議前の準備として、主要な議題について自分の見解を3つのポイントにまとめておくことが重要です。
人は通常3つの情報を最も記憶しやすいという認知心理学の知見を活用しましょう。
【例えば】
「この企画の強みは、
①コスト効率が良い ②実施までの期間が短い ③既存顧客からの評価が期待できる、の3点です」
というように具体的に伝えます。
②:発言するときの声のトーンを意識的に安定させることが効果的です。
女性は緊張すると声が高くなりがちですが、少し低めの声で、文末に下がらない口調を心がけましょう。
自信を持って話しているという印象を与えることができます。
③:自分の意見が採用されなかった場合でも、次のアクションを提案する習慣をつけましょう。



「その案でいくなら、成功率を高めるためにこのポイントを追加しませんか?」
というように建設的な提案をすることで、チームプレイヤーかつリーダーとしての存在感を示せます。
テクニック2:部下からの反発や抵抗にぶつかったときの対処法
部下からの反発や抵抗は、実はチームを成長させる貴重な機会です。
しかし、対応を誤ると関係悪化の原因になりかねません。
効果的な対処法は以下の3通りです。
①:「防衛反応」を抑え、「なぜそう思うのか」を真摯に聞く姿勢を示します。
人は自分の意見を否定されると防衛的になりますが、リーダーはこの感情をコントロールし、相手の話を最後まで聞くことが重要です。



「具体的にどんな点が懸念なのか、もう少し詳しく教えてほしい」と質問すると、相手は「自分の意見が尊重されている」と感じます。
②:反対意見の背景にある「良い意図」を見つけて言語化します。
あなたの案に『それは違う』と反対してきたとき、まずは『なぜ反対しているのか』の本当の理由を理解しましょう。
もしかしたら、反対する人も悪意ではなく、何か大切にしている価値があるかもしれませんよね。
【例えば】
新しい商品をスピーディに発売する提案に反対している人がいたら、
👩『あなたは品質をしっかり確保したいから慎重になっているんですね』
と、相手の心配や大切にしている価値(この場合は品質)を言葉にして伝えます。
👨『そうそう、品質が不十分だと後で大変なことになるから…』
と、自分の考えを理解してもらえたと感じ、心を開きます。
👩『では品質も確保しながら、どうしたらスピードアップできるか一緒に考えましょう』
と協力して解決策を探ることができます。



反対意見の裏にある『良い意図』を見つけて認めることで、『共通の目標に向かう同士』という関係に変わることもあります。
③:部分的な譲歩や代替案を提示して、相手にも「勝ち」を感じさせることが重要です。
「Aという方法は難しいかもしれませんが、Bという点は取り入れられそうですね」というように、
一部を採用する姿勢を見せると、相手も全面対決の姿勢から協力的な態度に変わりやすくなります。
テクニック3:女性リーダーが陥りやすいコミュニケーションの落とし穴とその回避策
女性リーダーが無意識のうちに陥りやすいコミュニケーションの落とし穴があります。
ここでは回避すべき、コミュニケーションの落とし穴を3つ紹介します。
1つ目の落とし穴:過剰な謝罪
リーダーの立場で何度も謝ると『自信がない人』という印象を与えてしまい、信頼を損ねることがある。
小さな言葉の変化で、あなたの印象は「いつも謝っている人」から「感謝の気持ちを表現できる前向きな人」に変わります。
必要のない謝罪 | 効果的な言い方 |
---|---|
⚫︎間違っていたらすみません ⚫︎つまらない意見かもしてませんが… ⚫︎会議に5分遅れてすみません ⚫︎質問して申し訳ありません | ⚫︎お時間を取らせてすみません⚫︎意見を聞いてくださりありがとうございます ⚫︎意見を述べる機会をいただきありがとうございます ⚫︎お待ちいただきありがとうございます ⚫︎質問の機会をいただきありがとうございます | ⚫︎お時間を作っていただきありがとうございます



本当に謝るべき場面でしっかり謝ることで、言葉に重みが増しました。
2つ目の落とし穴:意見をはっきり言わず、あいまいな言い方をしてしまう
重要な場面(会議での提案、部下への指示など)では、はっきりとした表現を意識する
「柔らかい言い方」は丁寧に聞こえますが、リーダーが使いすぎると「この人は自分の意見に自信がない」と思われてしまいます。
柔らかい言い方 | 効果的な言い方 |
---|---|
⚫︎うした方が良いのではないかと思います ⚫︎もしよければ、この方法を試してみては? | ⚫︎これは良いアイデアかもしれません⚫︎この方法で進めましょう ⚫︎次のステップとして○○を実施します | ⚫︎これは効果的なアイデアです



言葉に確信が感じられれば、周りの人もあなたの判断を信頼するようになります。


3つ目の落とし穴:過度な感情表現の抑制
感情的に見られることを恐れるあまり、感情を表さないと、逆に冷たい印象を与えてしまう
女性リーダーは『感情的だと思われたくない』という気持ちから、感情をまったく見せないように頑張りすぎることがあります。
『感情的すぎる』と『感情を全く見せない』の両極端ではなく、特にポジティブな気持ち(喜び・期待・感謝など)は積極的に表現していきましょう。



「強さと温かさを両立したリーダー」という印象を与えられます
「自分らしいリーダーシップスタイル」を見つける実践ステップ


リーダーシップは「自分らしさ」から生まれる



自分の強みや価値観を活かしたリーダーシップスタイルを確立して、信頼を得ながら、持続可能なリーダーシップを発揮していきましょうね。
ここでは、自身の強みを活かした「自分らしいリーダーシップスタイル」を見つけるための実践的なステップを2つ紹介します。
ステップ1:自分の強みを活かしたリーダーシップの見つけ方(セルフチェックリスト)
自分らしいリーダーシップの第一歩は、自分自身の強みを客観的に理解すること
多くの女性リーダーは、自分の弱みに注目しがちですが、真のリーダーシップは強みを最大化することから生まれます。
まずは「自分の強み診断」から始めましょう。
以下の質問に正直に答えてみてください。自身の強みの傾向が見えてきます。
- 仕事で最も楽しいと感じる瞬間はどんなときですか?
- 周囲から「あなたのおかげで助かった」と言われることは何ですか?
- 時間を忘れるほど没頭できる活動は何ですか?
- 過去の成功体験に共通する要素は何ですか?
- 子供の頃から得意だったことは何ですか?



ガラップ社の研究によれば、自分の強みを活かす仕事をしている人は、そうでない人に比べて、仕事へ6倍専念し、3倍の幸福度を感じる傾向があるそうです。
https://www.gallup.com/cliftonstrengths/en/252137/why-cliftonstrengths.aspx
次に「他者からのフィードバック収集」を行いましょう。
自分では気づかない強みを発見するためには、周囲の視点が重要
自分の強みは、自分だけでは気づきにくいもの。
信頼できる同僚や上司、部下に「私のリーダーとしての強みは何だと思いますか?」と率直に尋ね、
さらに具体的なエピソードと共に回答してもらうと、より実用的な洞察を得られます。
「困っている人に気づいて手助けできる」「複雑な情報をわかりやすく説明できる」など、自分では当たり前すぎて気づいていない才能を教えてもらえるかもしれません。



周りからの声を集めると、自分の本当の強みが見えてきて、その強みを意識的に活かしていきましょう。
そして、これらの情報をもとに「強みマッピング」を作成します。
自分の強みを「思考力」「実行力」「影響力」「関係構築力」などのカテゴリに分類する
自分で考えた強みと、周りの人から教えてもらった強みをすべて集めたら、次はそれらを整理してみましょう。
これを「強みマッピング」と呼びます。
強みマッピングの作り方
1:以下のように4つの大きな分類を紙に書きます。
- 思考力(考えることに関する強み)
例:問題を分析する力、創造的なアイデアを出す力など - 実行力(行動することに関する強み)
例:計画を最後までやり遂げる力、効率よく仕事を進める力など - 影響力(人を動かすことに関する強み)
例:わかりやすく説明する力、人を説得する力など - 関係構築力(人との関係を作ることに関する強み)
例:チームをまとめる力、人の話をよく聴く力など
2:集めた強みを、それぞれ当てはまる分類に振り分けていきます。
例えば
- 「細かいミスを見つけるのが得意」という強みなら「思考力」
- 「メンバーの調子が悪いときに気づける」という強みなら「関係構築力」
に分類します。
この「強みマップ」ができると、自分がどの分野に特に強みを持っているのかが一目でわかります。
3:その強みを活かした、自分ならではのリーダーシップの形が見えてきます。
例えば、
- 関係構築力が高ければ「チームの絆を深め、一人ひとりの力を引き出すタイプのリーダー」
- 思考力が高ければ「明確なビジョンと戦略で導くタイプのリーダー」など。



自分らしさを活かしたリーダーシップスタイルが見つかります。
自分らしさを表現する際の注意点と起こりうるデメリットへの対処法
「自分らしさ」を表現する上での注意点と潜在的なデメリットも理解しておく必要があります。
これらを事前に認識し、対処方法を知っておくことで、より効果的に自分らしいリーダーシップを発揮できます。
注意点①:過度な自己開示のバランス
自分らしくあることと、プライバシーや専門性の境界を保つことのバランスが重要
『自分らしさを出す』と言っても、何でもかんでも話せばいいというわけではなく、話す内容のさじ加減が大切です。
【たとえば】
「私も入社1年目のとき同じミスをして苦労したから、その気持ちわかるよ」
と自分の経験を話すのは、部下を勇気づけ信頼関係を築く良い自己開示です。
一方、「実は最近、上司との関係に悩んでいて…」
といった話は、あなたのリーダーとしての立場を弱める可能性があります。
自分の話をするときは、「これを話すことで、チームとの関係は良くなるだろうか?それとも、リーダーとしての信頼を損なうだろうか?」と自問してみてください。
良い事故会事例 | 避けるべき自己開示の例 |
---|---|
• 過去の仕事での失敗から学んだこと • チームのメンバーと共通する経験や関心事 | • 休日の趣味や家族との楽しい出来事• 会社の方針や上司への不満 • 特定のチームメンバーへの不満や批判 | • 個人的な深い悩みや家庭問題



「自分らしさ」と「リーダーとしての適切な距離感」のバランスを取ることが大切なのです。
注意点②:自分らしさとプロフェッショナリズムの両立
自分らしくあることが、仕事の質を下げることにつながってはいけない
初めてのリーダー職では、「友達のように接するべきか、上司として厳しくあるべきか」のバランスを見極めることが課題となります。
【例えば】
ランチを一緒に食べたり、雑談を楽しんだりして部下と仲良くなるのは良いことです。
でも、それが原因で「この人に厳しいことは言えないな…」と感じるようになると、本来必要な指導ができなくなってしまいます。
実際にありがちな問題
• 部下の仕事が遅れていても、仲が良いから強く言えない
• プライベートな悩みを知っているため、業務上の問題に厳しく対応できない
• みんなに好かれたいという気持ちから、必要な叱責や指導を避けてしまう… など
解決法
「普段は親しみやすいけれど、仕事の基準は明確」というスタイルを作ることです。
(例えば)
• 普段は気さくに話せる上司だけど、仕事の質については妥協しない
• 雑談は楽しくても、締め切りや品質については厳格
• 個人的には優しいけれど、チームの目標達成には厳しい
このようなバランスを取ることで、「自分らしさ」と「リーダーとしての責任」を両立させることができます。


注意点③:自分らしさへの批判や抵抗への備え
従来のリーダー像と異なるスタイルを採用すると、時に批判や抵抗に直面することがある
「自分らしいリーダーシップを実践すると、『それって本当にリーダーのやり方?』と批判を受けることがあります。
批判例
• 「もっと強く指示を出さないと、リーダーとして弱く見える」
• 「感情を見せすぎている」
• 「リーダーなのに、みんなの意見を聞きすぎている」
解決策
「結果で証明する」が有効です。
(例えば)
• チームの生産性が上がった
• メンバーの離職率が下がった
• 新しいアイデアが生まれるようになった
こうした具体的な成果を数字で示せると効果的です。
もう一つの大切な対策は、味方を作ること
上司や、会社内で発言力のある人に、あなたのリーダーシップの考え方や狙いを理解してもらう
上司に理解者がいると、あなたに批判があった際に「彼女のやり方は効果があるんだ」と擁護してもらえる可能性が高まります。



大事なことは「批判されるかも」と恐れるより、「成果を出して、理解者を増やす」という前向きな姿勢です。
まとめ:自分らしさを活かした女性リーダーシップの実現へ


本記事では、女性リーダーが直面する独特の課題と、その解決策について探ってきました。
- 女性リーダーの現状と課題
女性リーダーの多くは自信を失いやすい状況に置かれており、これは個人の問題にとどまらず、組織全体のパフォーマンスにも影響を及ぼす重要な課題といえる
- 効果的な対応策
・会議での効果的な立ち振る舞いを身につける
・部下からの反発には「良い意図」を見つけて対話する
・過剰な謝罪」「婉曲的な表現」を減らし、自信ある表現に切り替える
- 自分らしいリーダーシップの構築
・自己分析と他者からのフィードバックで強みを特定する
・「強みマッピング」で自分のリーダーシップスタイルの基盤を作る
・自分らしさとプロフェッショナリズムのバランスを意識する



あなたの強みを活かした独自のリーダーシップで、成長していきましょう!
コメント